目次
1. sXGPの構築に必要な一式
sXGP構築に関して、何が必要なのか。そういったお問合せも多く頂きます。
今回はsXGPの構築に関しては必要な一式についてお話致します。
構成としては以下の図のような構成になっており、
・EPC(コアネットワーク)
・AP(無線機)
・UE(端末)
・SIM
この4つの構成で成り立っています。
構成図については以下のようになります。
2. EPC(コアネットワーク)
まずは、sXGPのコアネットワークとなるEPC(Evolved Packet Core)についてご紹介致します。
EPCは簡単に説明するとUEやAPなどを含め、sXGPのアクセス網を収容するネットワークになります。
図のようにEPCは端末の制御や管理、認証などを行うMME,UEのパケット処理を行うS-GW,PGW加入者情報を管理しているHSSなどで構成されています。
弊社では他社ではない、オンプレミス型のEPCとクラウド型のEPC、2種類をご用意しており様々なシチュエーションに合わせてご提供する事が可能です。
3. AP(無線機)
sXGPのAPはLTE通信を行いますが、通信キャリアが運用しているような大型の基地局を用意するものではなく、Wi-Fiとほぼ同等の大きさで工事性などもWi-Fiと同等の感覚で設置する事が可能です。
以下は弊社が取り扱っているAPのご紹介になります。
4. UE(端末)
UE(端末)については、大きく3つのタイプに分かれています。
・スマートフォンタイプ
・フィーチャーフォンタイプ
・ルータータイプ
※その他sXGPに対応したカメラなどもあります
4-1. スマートフォンタイプ
スマートフォンタイプはAndroid,iOSともに様々なラインナップがあります。
よくsXGP専用の端末が必要か、というご質問をよく受けますが、sXGP専用というよりも、一般的に市販されているスマートフォンがBand39(1,880~1,920MHz)という周波数帯の通信に対応しているかどうかが基準の一つとなっております。
他にも技適を取っているか、などの確認も必要となる為、目的のスマートフォンがsXGPに対応しているか、お気軽にご相談頂ければと思います。
4-2. フィーチャーフォンタイプ
フィーチャーフォンタイプ(ガラケータイプ)は主に通話に主眼を置いている事が特徴的で通話に特化したUEとも言えます。
普段の使用用途が通話メインというのであれば、端末費用の安さなどを含めて現場作業などで使用されることが多いかと思います。もちろん、sXGPに対応したフィーチャーフォンも弊社から提供する事は可能です。
4-3. ルータータイプ
ルータータイプはフィーチャーフォンタイプと逆にデータ通信に主眼を置いているUEになります。
sXGPのAPから受けた電波をルーターが受けて、そこからLAN通信などで、PCやカメラなどに接続します。
弊社からも様々なルーターを取り揃えており、ご要望に合わせたご提案をさせて頂きます。
5. SIM
sXGPを利用するためにはSIMが必要になります。
SIMカードには以下のような情報が書き込まれており、これらのIDがコアネットワークに登録しています。
・MSISDN(電話番号)
・IMSI(加入者の識別番号)
・ICCID(SIMカード固有の番号)
ここに登録されていないSIMはコアネットワークと通信できないため、Wi-Fiよりもセキュアな無線ネットワークを構築する事が可能です。
また、端末がDual SIMに対応していると、キャリア通信とsXGPの両方を利用する事が出来ます。例えば、sXGPのエリア内であれば、sXGPを利用し、sXGPのエリア外であればキャリア通信を利用する事も可能です。
その他に弊社では物理SIM以外にもeSIMも対応も行っております。
6. まとめ
sXGPの基本構成としてはEPC,AP,UE,SIMの4つの構成で成り立っている事とそれぞれに役割や種類についてご説明致しました。
今回ご紹介しました内容について最低限の構成になっています。sXGPを構築する上ではPBXの連携が必要になる事が多く存在しますし、病院ではナースコールの連携、電子カルテとの連携も必要になってきます。
今回の内容以外にもsXGPに関するご質問や、ご相談については是非当社の方へお声がけ下さい