Alteryx導入効果最大化ウェビナー~データ分析の壁を打ち破り、ビジネスを加速させる実践手法~

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 いざデータの活用を始めるとデータ収集・整形の手間、分析スキルの属人化といったデータ分析の共通課題に加え、データ統合の複雑さ、分析結果の解釈の難しさ、意思決定への活用の遅れといった課題に直面していませんか。データ分析ツール「Alteryx(アルテリックス)」を使ったデータ準備の自動化、高度な分析機能は業務効率化に貢献することができます。今回は2025年8月6日(水)に開催した「Alteryx導入効果最大化ウェビナー~データ分析の壁を打ち破り、ビジネスを加速させる実践手法~」と題したウェビナーの内容をご紹介いたします。

データ分析を取り巻く課題

 データ分析というとみなさんどのようなイメージをお持ちでしょうか?
 例えば、販売データを使って簡単な集計作業を行い、売上の推移や売上の進捗を見るのも立派なデータ分析ですし、データサイエンティストが行うような機械学習を使うような高度な分析もデータ分析です。このデータ分析というのは非常に幅広いですが、悩みとなる課題は実は共通しています。
 データ分析の共通した悩みですが、3つあります。
1つ目は、複数のデータソースを利用する企業が9割、つまりそれだけデータ分析が複雑化しているということです。
2つ目は、データやデータソースの特定にかかる時間が約4割で、データを探すだけで半分近くの時間が失われている、ということになります。
3つ目は、分析作業の準備にかかる時間が8割とありますが、データを特定して、データを分析できる状態にクレンジングや加工するところで8割もの時間が使われているということです。

例えば、最近売上が落ちてきているということで、偉い人が「売上が悪い原因が知りたい」とつぶやくと、それに対して要因分析をしなければならなくなります。
売り上げが悪い原因が知りたい

要因分析をするにはまず、分析するためのデータをかき集める必要があります。
次に、かき集めたデータを結合していく必要がおそらくあるでしょう。集計作業などのデータ加工もあると思います。データ量が多ければ、Excelが落ちるとか日常茶飯事です。そしてようやく要因を分析することができます。
それぞれ・データ収集・結合・前処理、それからようやく要因分析といったプロセスになります。このようなケースで、解決の手段の一つとして、データ集計やグラフを書くのにセルフサービスBIツールをいれるというケースも多いかと思います。実際のところセルフサービスBIを入れてどうなるのかを見てみましょう。
セルフサービスBIで解決できるのか

左側に様々なシステムのデータがあり、右側がそのデータを使いたい人、ビジネスユーザーとアナリストです。
それぞれ使いたいデータに個別にアクセスします。様々なところにデータがあるのでデータの存在の見落としもあるでしょう。また、それぞれ好きなツールを使って分析作業をすると思います。それぞれが個別に分析するということは、データ加工方法も様々です。これによって、人によって指標が異なることがあるということです。
売上を報告するのに、データソースも異なれば、フィルタ設定が異なることもあるでしょうし、果たして会議に出ているメンバーが同じ数字を見ているのでしょうか?
つまり、個別にセルフサービスBIを導入して個々に分析したとしても、データ分析の課題は実は解決していません。時間のかかるデータ準備作業が個別に実施され非効率ですし、指標が統一化されないなど、ガバナンスの問題も発生し続けている、ということです。

それではこれを解決する方法としてはシンプルで、組織のだれもが一元的にアクセスできる場所を構築するのがベストな解決策です。これがデータウェアハウス導入です。ただし、ビジネスは待ってくれません。データウェアハウスの構築には時間がそれなりにかかりますが、その間にもビジネスは進みます。データウェアハウスの構築を待つことなく、データ分析の効率化をすることは必須です。これらを両面的に解決できるのがAlteryx(アルテリックス)です。

Alteryx(アルテリックス)とは?

 Alteryxはデータに分析に関連する様々な課題を解決することができるツールです。
データ分析の課題
ここでは、組織内でデータ分析にどの程度取り組んでいるか、そのレベルに応じて様々な課題が出てきますが、その課題にレベルをつけてみました。レベルが高いほどその組織内でデータ分析に取り組む成熟度が高い段階での悩みと考えられます。
例えば、手作業で出ている課題はデータ分析の取り組み度としては初期の話なのでレベル1、マクロを駆使して出てきている悩みになるとレベル3、ある程度ツールの活用ができてきているが、データの集約などの悩みが出てくればレベル4、5としています。
レベル1から5まで幅広く対応できるのが特徴となっております。

また、GUIで簡単に利用でき、処理フローが可視化されるため、属人化を防ぎ、ビジネスユーザー自らが分析ができるようになります。

デモンストレーション

 ここではAlteryxの機能の一つ「Alteryx Auto Insights」の機能を実際の画面でご紹介いたします。Insightsは英語ですが、日本語に治すと「洞察」ということになります。洞察というのは物事の本質を見抜くといったような意味がありますが、データの中に隠れているものを発見することができるのがこのAlteryxのAuto Insights機能です。

導入事例

 一般的なAlteryx使用のユースケースをご紹介します。
 企業の中には様々なシステムが分断されて存在しているケースが多いかと思います。ERPやCRM、会計システムなど様々な専門のシステムを導入されていると思います。ただ、社内の処理はこの分断されたシステムのデータを組み合わせたり連携したりする必要があるかと思います。この連携作業など、CSVをダウンロードしてExcelで手作業をして、アップロードして、などよく聞くお話ですこのような場面で、Alteryxはよく使われています。
システム間連携

このような作業はあらかじめAlteryxでワークフローを作っておけば、あとはボタン一つで処理ができるようになります。データ量が多くてもさくさくっと対応可能で、その処理内容も可視化されており、メンテナンス性もよくなります。

 次のユースケースは、レポート作成の効率化です。
様々なシステムがある場合に、社内で上層部に報告をあげるときに様々なシステムからデータを入手しなければレポートが作れない、ということはよくあることかと思います。しかし、これは結構大変な作業ですよね?こんなときもAlteryxは大変役に立ちます。
レポート作成効率化

とくに、売上が先月から上がった、下がった、という話や、経費が上がった、下がった、というときに、みなさん理由を知りたがります。しかし、この理由を調べるのってかなり大変な作業です。Auto Insightsを使うと、何がその変化に対して主な要因となっているのか、というのを簡単に見つけ出してくれます。

Alteryxが活躍するユースケースをいくつかご紹介しましたが、様々な業界、業種でAlteryxは使われています。特に効率的に業務を進めることにAlteryxは長けています。これによって空いた時間を使ってさらにビジネスを進めたり、高度なことを考えたり、例えばAIを活用することを考えることもできるかと思います。AIの利用にはキレイなデータが必要ですので、そのデータを準備する用途にも使うことができます。ぜひAlteryxをうまく使っていってみなさまのビジネスに貢献できればと思います。

おわりに

 Alteryxはデータにまつわる課題を広範囲に解決可能です。これによって、レポーティングからシステム間連携など、あらゆるビジネスプロセスの効率化が可能です。また、Alteryxはオンプレ、クラウド両対応ができ、すばやく効率化でき、属人化しにくいツールとなっています。ビジネスではスピードが非常に重要なファクタとなっていると思いますが、そのスピードをAlteryxは加速させます。ぜひ使ってみてその効果を実感していただければと思います。
資料では詳細な空間分析の方法や活用例をご紹介していますので、是非ご確認ください。