こんにちは!京セラみらいエンビジョンのデジタルマーケティング部で、日々マーケティングDX推進に取り組んでいます。
私たちの部署では、顧客データやGoogle Analytics 4(GA4)データなど、多岐にわたるデータを扱う中で、かつてはExcelを使った属人的な集計業務に多くの時間を費やしていました。この非効率な業務を改善すべく、社内のデータ分析専門部署と連携し、ツール化によるデータ活用の効率化を推進しています。
今回は、まさに私たちの経験談として、マーケティングの現場で必須となる『マーケティングファネル』のKPIデータを、ボタン一つで自動作成し、業務を劇的に効率化した具体的な方法をご紹介します。これは、データ集計の時間を削減し、本来注力すべきマーケティング戦略の立案・改善に集中するための、私たちなりのマーケティングDX推進事例です。
前回はマーケティングのデータ活用例としてGA4、サーチコンソール、CMSのデータを一挙に集約して解析業務の効率化についてご紹介しております。
マーケティングファネル
マーケティングに従事していると逆三角形の図を見たことがあるかと思います。「ファネル」と呼ばれる、顧客が商品やサービスを認知してから、購入に至るまでの一連の心理的・行動的なプロセスを図式化したフレームワークです。主に顧客の購買プロセス全体を把握・分析し、具体的なマーケティング戦略を立案・改善するために使われます。
KPIを設定する際に、このファネルに合わせた層を設定し具体的な数値に落とし込むことで、立案したマーケティング戦略通りにできているのか、どこがネックになっているのか簡単に可視化することができます。
ファネルデータ可視化の課題
いざKPIを設定しても、その進捗確認のためのデータ集計に膨大な時間がかかってしまっては、データ活用の本来の目的であるマーケティング戦略の改善には繋がりません。 私たち京セラみらいエンビジョンのデジタルマーケティング部が直面していた最大の業務課題は、まさにこのデータ集計の非効率性でした。特に、セッション数はGA4、MQL((Marketing Qualified Lead/マーケティング部門が定義した見込み客))/MAL(MAL (Marketing Accepted Lead))数はMAツール、受注データは社内システムや管理表といったように、データの格納場所がバラバラであること。さらに、複数の商材を扱う会社として、商材ごとのデータ収集は手間を倍増させ、属人化を招く大きな要因となっていました。

ファネルデータをボタン一つで可視化
この複雑で非効率なデータ集計業務を根本から解決するために、私たちが導入・ツール化したのがデータ分析ツール「Alteryx (アルテリックス)」です。Alteryxは多様なデータソースを一元的に集計・加工できるため、一度データ収集のワークフローを構築すれば、以降はボタン一つで最新データへ更新することが可能になります。さらに、集計後のデータはBIツールと連携することで、瞬時に可視化まで実現できるようになりました。

このツール化により、データ集計から可視化までの全プロセスがボタン一つで完結。結果として、これまでデータ集計に費やしていた膨大な時間を削減し、マーケティング戦略の立案や施策の検討といった、本来のクリエイティブな業務に集中できるようになったのです。まさに、私たちの部署におけるデータ活用を通じたマーケティングDX推進の第一歩となりました。
まとめ
今回の記事では、京セラみらいエンビジョンにおけるマーケティングファネルのデータ集計と可視化をツール化し、業務を効率化した経験談をご紹介しました。
私たちのように、様々なデータを扱うマーケティング部門の皆様にとって、データ集計業務の非効率性や属人化は共通の課題ではないでしょうか。京セラみらいエンビジョンでは、社内のデータ分析専門部門との連携を通じて、自社の状況に合わせたデータ活用と業務効率化を日々進めています。 この経験談が、皆様のマーケティングDX推進の一助となれば幸いです。データ活用やデータ集計の効率化にお悩みがありましたら、ぜひお気軽に弊社のデータ分析部門にご相談ください。
※「Google Analytics 4」はGoogle LLCの商標または登録商標で、Google社が提供するサービスです。
※京セラみらいエンビジョンは「Alteryx」の販売代理店です。
データ活用は京セラみらいエンビジョンにお任せください!
京セラみらいエンビジョンはデータ活用をサポートしています。プログラミング不要で誰もがデータ分析を行えるセルフデータ分析ツール「Alteryx」の導入や導入後の活用支援までサポート致します。導入を検討の方は是非お問い合わせください。
