マーケティングDX:ページ単位の流入キーワードを可視化。GA4×サーチコンソールを連携する方法

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1. はじめに

「このページ、一体どんなキーワードで検索されているのだろう?」
Webサイトを運営していれば、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。

通常、GA4(Googleアナリティクス4)を使えば、どのページがよく読まれているか(PVやセッション数)はすぐに把握できます。また、自然検索からの流入が多い場合、その「流入キーワード」も気になるところです。
GA4とGoogleサーチコンソール(以下、サーチコンソール)は連携されているため、標準の「レポート」機能から検索クエリや流入ページ、クリック数、平均順位などを確認できます。ですが、「特定のページ」と「そのページを訪れた具体的なキーワード」を紐付けて見るには、工夫が必要です。

そこで私たちは、自社のマーケティング分析でも利用している、検索感覚で誰もがデータを自由に探索できるBIツール「ThoughtSpot」を使い、簡単に可視化できないかと考えました。
GA4とサーチコンソールのデータを「URL」をキーにして統合し、特定のページの流入キーワードを瞬時に確認する方法です。

2. 「点」と「点」がつながるドリルダウン

これまで、特定のページの流入キーワードを調べるには、サーチコンソールを開き、URLでフィルタをかけてクエリ一覧を確認する、という手順が必要でした。しかし、データを統合したことで、この作業は不要になります。

使い方は簡単です。Thoughtspotのダッシュボード上に設定した「公開記事一覧」から、気になるページの数値(クリック数)を右クリックし、「ドリルダウン:キーワード」を選択するだけです。すると、そのページにたどり着いたキーワードが瞬時に展開されます。
※「公開記事一覧」は、GA4とサーチコンソールに加え、記事制作に利用しているCMSのデータも紐付け、必要な項目を表にしたものです。

【図:ドリルダウンの操作イメージ】
①ダッシュボード上の「公開記事一覧」で、知りたいページの数値を右クリックし、「ドリルダウン」を選択
thoughtspot-vol0005_img01.png
②深掘りしたい項目(ここではキーワード)を選択
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③そのページで検索されたキーワードが一覧表示される
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異なるデータソースという「点」と「点」がつながり、見たいデータがすぐに現れる。その便利さには、使うたびに驚かされます。

3. URLという「共通データ」で結合を実現

この分析を実現するポイントは、異なるデータソースを「URL」で紐付けることです。ただし、単純に結合する前に、いくつかの「前処理」が必要になります。ここでは具体的な方法は割愛しますが、この工程はノーコードでデータ加工ができるETLツール「Alteryx(アルテリックス)」で実行しています。

処理1 URLの正規化
GA4はドメインなしのパス形式、サーチコンソールはフルURL形式あることが多いため、形式を統一し、照合できるようにします。

処理2 1:Nの構造整理
1つのURLには多くのキーワードが紐付きます。この関係性を整理し、数値(表示回数など)が重複しないよう、正しく集計・加工します。

4. 検索キーワード分析で見えた「意外なユーザーニーズ」

実際にデータをつないでみると、興味深い発見がありました。
あるツールの「基本操作」を解説した記事の例です。私たちはてっきり、タイトル通り「〇〇(機能) 使い方」で検索されていると考えていました。

ところがドリルダウンして中身を見ると、その機能における「エラーコード」「エンジニアが使う専門用語」で検索されていることが判明したのです。
これは、書き手(私たち)の想定と読み手(ユーザー)の目的にズレがあったことを示しています。「ツールの機能をわかりやすく伝える」初心者のための解説記事のつもりが、実際には「今起きているエラーを解決したい」という切実な課題を持つユーザーも情報を求めていたのです。

5.「推測」から「確信」に基づいた記事制作へ

この事実に気がつけたことで、次にとるべきアクションが明確になりました。
「なんとなくこの単語で検索されているだろう」という推測が、「このニーズがあるから、ここを補足しよう」という確信に変わります。

打ち手1 タイトルとディスクリプションの見直し
実際の流入キーワードに合わせてメタ情報を修正し、CTR(クリック率)のさらなる向上を狙います。

打ち手2 記事のリライトとコンテンツ拡充
意外なニーズが見つかった箇所を強化したり、そのキーワードを主軸にした新しい専門記事を執筆したりすることで、サイトの専門性を高めます。

6. さいごに

今回は、ThoughtSpotのドリルダウン機能を活用し、ページごとの流入キーワードを素早く可視化する方法をご紹介しました。

ドリルダウンの最大のメリットは、右クリック一つで思考を止めずに「データの深掘り」ができることです。それにより、課題の発見から次の一手までが圧倒的にスピードアップします。
私たちは、この「データに基づいた確信あるアクション」を積み重ねることで、読者にとって価値のある情報を届けるWebサイト運営を目指していきたいと思います。



※ 「GA4」「Google Analytics」「Googleサーチコンソール」は、Google LLCの商標または登録商標です。
※ 「Alteryx(アルテリックス)」は、Alteryx, Inc.の商標または登録商標です。

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