登場人物 |
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サブスくん (若手社員)まだ経験が浅く真面目だが、たまに素の楽観主義を見せる。 |
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テツ先輩(ベテラン社員)経験豊富だが、アナログな作業に疲弊している。 |
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わたし (サブスくんのスマホ|物語の語り手)最新技術を搭載し、仕事用スマホや人間たちを冷静に観察している。 |
やれやれ、今週も彼らのドラマが始まりましたね。
私はサブスくんのポケットから、彼らの奮闘を観察します。
先週はファイル探しの迷宮に入り込んでいましたが、今日は完了報告に疑惑がある様で、、、
彼らの試練は尽きないようです。
フフフ。
今朝のオフィスは、テツ先輩の大きなため息で始まりました。
彼はPCの画面を睨みつけ、その隣でサブスくんはぼんやりとスマホをいじっています。

「サブスくん!? 先週の点検報告書って、これだけ?」
テツ先輩が指さす画面には、「対応済」とか、「問題なし」と書かれただけの報告書が表示されています。
「あ、はい。なんか問題あります?」
「問題あります?って、あんだろ。『対応済』って、何をどう対応したん?
『問題なし』ってどこを点検して、何が問題なしだったん?
なーんも分からんくない?」
テツ先輩が熱弁を振るいます。彼の言うことはもっともです。
現場でどんなに丁寧に点検をしても、その記録が曖昧では意味がありません。
「えー、だって、いちいち書くのめんどくさいじゃないですか。とりあえず書いとけばいいかなって...」
サブスくんが涼しい顔で答えます。彼の一見合理的に見える行動が、今回は裏目に出たみたいですね。
私は心の中でニヤニヤしちゃいます。
点検表ペーパーレス化が進んでいない彼らの会社では、現場での作業と、報告書作成の間に大きな壁がある。
だからこそ、サブスくんのような「とりあえず終わらせたい」という気持ちが生まれてしまう。
人間が違えば、同じ点検内容でもいろんな報告書があがってくる。
「大丈夫だと思います」とか感想書いてくるやつもいる。
なんなら、ホントに現場に行ったのか?と疑いたくなる報告書すらあがってくる。

もし、彼らが点検アプリを使っていたらどうでしょう?
例えば、現場で写真を撮ると、その写真が自動的に報告書の正しい箇所に貼り付けられる。
写真にはGPS情報やタイムスタンプが自動で記録され、いつ、どこで、誰が何の点検をしたかは一目瞭然。被疑箇所の写真へ文字を書いて報告することもできる。 そんな点検報告クラウドがあれば、彼らの努力が「手抜き」だと疑われることはない。

私の画面には、また新しいSNSの通知が表示されます。
外の世界では、真実を偽るディープフェイクが話題になっているというのに、このオフィスの中は、本当のことが伝わらない手書きの点検表という、アナログな疑惑が広がっているみたいですね。
フフフフ。
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