第21回 CatoSASEクラウドの検証#14 Always-On Policy

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# はじめに

ICTインフラソリューション部の朴(パク)と申します。
前回は、Catoのデバイスポスチャーについて説明しました。今回はCatoのAlways-On Policyについてご説明します。

本コラムでは、
CatoのAlways-OnとAlways-On Policyの概要について説明いたします。

# CatoのAlways-Onとは

Always-Onはネットワーク接続が切れない状態を意味します。Catoはこの機能を提供しております。

CatoのAlways-Onを有効にすると、SDPユーザーがインターネット接続中はCato SDPクライアントが常にオンの状態で保持され、オン・オフ機能が無効化されるため、ユーザーはクライアントの動作を制御できません。この機能により、セキュリティが強化され、接続中でも継続的な保護が提供されます。

■必要性

現在の企業環境では、リモートワークやモバイル端末からのアクセスが増加し、インターネットにどこからでも接続できるようになっています。しかし、それに従ってユーザーが外部からインターネットに接続する際のセキュリティリスクも増加しています。特に、企業が管理できない回線を通じてインターネットに接続する場合、セキュリティが脆弱になり、企業のデータやシステムに対するリスクが高まります。

Cato SASE CloudのAlways On Policyは、こうした状況において企業のデータの安全を守るために役立つセキュリティ機能です。このポリシーでは、ユーザーがインターネットに接続する際に常にCato SASE Cloudを経由するよう設定されており、企業はユーザーがどのようなインターネット回線を使用していても、安全にネットワーク接続を管理することができます。

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# CatoのAlways-On Policyとは

ネットワークに接続するために満たすべき要件を定義します。

■前提条件

・ Linuxクライアントでの制限

現時点では、LinuxクライアントではAlways-Onがサポートされていません。
したがって、Linuxを使用しているユーザーは、Always-On Policyを適用することができません。

・ SSO(Single Sign-On)認証サポートのバージョン要件

Windows Client: v5.3以上
macOS Client: v5.0以上
iOS Client: v5.0以上
Android Client: v5.0以上

■Always-On Policyによるインターネットアクセス提供方法

・ 一時的バイパス

ユーザーがCato Cloudを一時的にバイパスしてインターネットにアクセスする方法です。
たとえば、特定のウェブサイトがブロックされている場合に使用します。
Windows v5.9以上では、バイパスの期間も設定できます。

・ オンデマンド接続

・ リカバリーモードでのインターネットアクセス

システム障害時でもインターネットアクセスを許可し、修復作業を行えるようにします。

# おわりに

今回はCatoのAlways-On Policyについてご説明いたしました。
次回はCatoのAlways-On Policyの設定方法について紹介したいと思います。
次回も引き続き、よろしくお願いいたします。